電気設計の業務内容は、電気全般。単に電気回路の設計だけではなく、電気工事の管理や、試運転・調整のフェーズに至るまで広範囲にわたる。そのなかで、彼にとって特に印象的だったプロジェクトは、複雑なリング形状をした鍛造品の表裏を判別し、搬送を行う設備の設計・製作だ。判別精度を高めるため幾度も試行錯誤を重ねた。納品期限のぎりぎりまで粘り、ようやく目標値の判別制度99％を超えた100％を達成することができた。「期待以上の出来栄えに感動したよ。依頼してよかった。」お客様からは感謝の言葉をかけてもらった。自分で考え、図面を描き、多くの人の手によってかたちを成していく。そして、使用者の手に渡り、無事に操業し始める瞬間は感無量だ。

現在は、大同特殊鋼グループ各社から受け持つエンジニアリング案件を中心に担当している。「大同特殊鋼との技術交流は思っていた以上に盛んで、日々大きな充実感があります。」ここに大同特殊鋼グループのシナジー効果が発揮されている。「これからは大同マシナリーの看板を背負う一流のエンジニアを目指したいと思っています。」大同特殊鋼グループ内の案件にとどまらず、インフラ関連や自動車産業など他の業界のプロジェクトにも積極的に参加したいという。「そういった環境では、普段なかなか得られない経験や知識を吸収することができるんです。早い段階で、その成長機会を手に入れたいと思っています。」新しい環境に飛び込む準備はできている。彼の挑戦はまだまだこれからだ。